音楽であふれている

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「蜜蜂と遠雷」(恩田陸)を読みました。
今年の直木賞受賞作です。

そう、これが先日から夜更かしをして読んでいた小説。

最初、この本を手に取った時
本のあまりの分厚さと 1ページに上下2段の文章構成!
そのうえ、物語の舞台ははピアノコンクール。
一次予選、二次予選、三次予選、本選。それだけ。

全くピアノが弾けない私。
クラシックもほとんど聴いたことがないので
物語の中でコンクールで弾く曲も全くわからない・・・。

読めるのか、私(-_-;)

そんな不安は1ページ目から吹き消されました。
すごいんです。
文字だけで音楽が聞えてくるんです。

開いたページから噴水のように音がポンポンポンっと飛び出して
私の体を音楽が包みこんでいくような感じ。
本を読んでいてこんな感覚になったことは初めてです。

そしてのこの音楽が
草原だったり海だったり異国の街だったり・・・宇宙にまでも私を連れていってくれました。

読んでる間、
私は演奏者になったり、審査員になったり(←読書の醍醐味)
正直、ものすごく疲れました。
でも気持ちのいい疲れ。
残りのページが少なくなると、
もう物語の中のピアノが聴けなくなってしまう寂しさで
しばらく頁を閉じてしまうほどでした。

本の帯には誰が優勝するのかって書いてあるけど
そんなのどうでもよくなってきます。
優勝とか、そういう小さな次元の話ではないんです。
登場するピアニストたちは決して音楽を競い合うのではなく
お互いに与え続けています。
そしてそれぞれ進化し続けていくのが読んでいて心地いいです。


音楽って世界中にあふれているんですね。
自然の中にも。
自分の中にも。


この本のカバーに描かれている、風に吹かれている草原のような絵(私の勝手な解釈ですが)、
読み終わった後、あらためて、ぴったりだなあと感じました。
草原の中から音が溢れている!
いろんな色を持った音たちが!
音楽って本当にカラフルなんだって気づかされる。そんな絵。

そしてカバーをめくると(必ずカバーをめくって本自体の表紙を見るのが癖(^^;)
光沢のある真っ黒な表紙。
これって、ピアノの黒!!!!!
そっか、この本は小さなピアノなんだ。
と、しばらく嬉しくて黒い表紙を撫でていたのでした。

音がいっぱい詰まった、ピアノのようなこの本。
おすすめです♪








本の話ばかりですいません。
写真は昨日の雪の合間の青空。
まるで音楽が溢れ出てくるように感じたので
今日はこの空を選んでみました。

ご訪問本当にありがとうございます。
今週もよい1週間でありますように。





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by okikuiro | 2017-02-12 10:57 |

何気ない日常の写真とひとりごとを綴っています。時々読んだ本や観た映画の話も♪


by おきく